大谷翔平、31歳の誕生日に2回無失点、2塁で三振

大谷翔平、31歳の誕生日に2回無失点、2塁で三振

2025年7月5日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は、自身の31歳の誕生日を記念する試合で、驚異的な二刀流パフォーマンスを披露した。本拠地ドジャースタジアムでのヒューストン・アストロズ戦に「1番・投手兼指名打者」として先発出場し、投手としては2回を投げて1安打無失点、3奪三振の好投を見せた。一方、打者としては4打数1安打1四球という結果だったが、チームは4-6で逆転負けを喫し、2連敗となった。この試合は、大谷選手の右肘手術からの復帰後4度目の登板であり、日米通じて初のバースデー登板となった。

試合開始前、ドジャースタジアムは大谷選手の誕生日を祝うムードに包まれていた。クラブハウスでは、チームメートのクレイトン・カーショー投手やマニー・ロハス選手、ジェームズ・ルイーズ選手から「おめでとう」と声をかけられ、温かい雰囲気が広がった。さらに、対戦相手のアストロズのジョー・エスパーダ監督も報道陣に対し、「ハッピーバースデー、ショウヘイ」と笑顔で祝福しつつ、「長くマウンドに立たないことを願う」とジョークを交えたコメントを残した。球場内では、グラウンドキーパーが内野の土に「HB, SHO」(Happy Birthday, Shoheiの略)と文字を刻む粋な演出も行われ、ファンからも大きな声援が送られた。試合中、ドジャースタジアムのオルガニストが「ハッピーバースデー」のメロディを演奏し、スタンドは一層の盛り上がりを見せた。

マウンドに上がった大谷選手は、初回から圧巻の投球を披露した。先頭打者のパレデスに左前安打を許したが、続くスミスを内角直球でバットを折り、二ゴロ併殺打に打ち取った。さらに、2017年のMVPであるホセ・アルトゥーべを遊ゴロに抑え、初回をわずか10球で終えた。2回には3者連続三振を奪う見事なピッチングを見せ、最速162.4キロの直球とキレのあるスライダーやスイーパーを武器に、観客を魅了した。現地実況では「テレビゲームのような魔球」と称賛され、特に変化球の鋭さが際立っていた。2回を31球で投げ切り、ストライクは21球、防御率1.50を維持する安定した投球内容だった。

一方、打席ではアストロズの好投手フランバー・バルデスと対戦し、苦戦を強いられた。初回は一ゴロ、2回は2死一塁で二ゴロ、6回も二ゴロに倒れたが、4回に四球を選び5試合連続出塁を記録。9回には右前安打を放ち、3試合ぶりの安打をマークしたが、チームの反撃にはつながらなかった。ドジャースは3回に2点リードを守れず、救援投手のロブレスキーが4失点を喫し逆転を許した。4回にはロハスの4号2ランで1点差に迫ったが、反撃はそこまで。試合後、大谷選手は「最近、打席で良い結果が出ていない。少しのズレがあるが、練習で調整したい」と反省の弁を述べた。

31歳という節目を迎えた大谷選手は、試合後のインタビューで体力面について「20代前半と感覚的な違いはない」と語り、精神面では家族との新たな生活を背景に成長を感じていると明かした。2023年の右肘手術から復帰し、二刀流としてのパフォーマンスを徐々に取り戻している大谷選手。6月29日のロイヤルズ戦では自己最速163.6キロを記録し、投手としての進化も見せている。また、6月には日米通算300本塁打を達成し、31歳の若さで現役日本人選手2位の記録に迫るなど、打者としても圧倒的な存在感を示している。

MLB公式インスタグラムも大谷選手の誕生日を祝福し、幼少期のおもちゃのバットを持つ写真とともに「彼は赤ちゃんの頃から強打者だった」と投稿。ファンやメディアからも「神話であり、伝説」と称される大谷選手の活躍に、今後も目が離せない。ドジャースは連敗を脱却すべく、7日のシリーズ最終戦での巻き返しを目指す。大谷選手の次回登板や、バースデー弾への期待も高まる中、彼の二刀流は引き続き野球界に新たな歴史を刻んでいくことだろう。

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