MLBオールスター投票:ウラジミール・ゲレーロJr.が急上昇、アーロン・ジャッジと大谷翔平がリードを維持

MLBオールスター投票:ウラジミール・ゲレーロJr.が急上昇、アーロン・ジャッジと大谷翔平がリードを維持

2025年MLBオールスター・ゲームのファン投票が佳境を迎えている。7月15日(日本時間16日)にアトランタのトゥルイスト・パークで開催される第95回オールスター・ゲームの先発野手を選ぶフェイズ1の投票は、6月27日午前1時に締め切られる。最新の中間発表によると、ヤンキースのアーロン・ジャッジとドジャースの大谷翔平がそれぞれアメリカン・リーグとナショナル・リーグの最多得票を維持し、スタメン出場に大きく近づいている。一方、ブルージェイズのウラジミール・ゲレーロJr.が一塁手部門で急上昇を見せ、注目を集めている。

アーロン・ジャッジは現在、全選手中最多の269万9483票を獲得し、アメリカン・リーグの外野手部門で圧倒的なリードを誇る。打率.378、出塁率.473、長打率.756と驚異的な成績を残し、21本塁打でリーグ2位につけるジャッジは、ファン投票でもその人気と実力を証明している。もしこのまま最多得票を維持すれば、2007年と2008年のアレックス・ロドリゲス以来となる2年連続の全体トップとなる可能性がある。アメリカン・リーグ2位のマリナーズ捕手カル・ローリー(190万1389票)とは約80万票の差をつけており、ジャッジのスタメン出場はほぼ確実と見られている。

ナショナル・リーグでは、大谷翔平が指名打者部門で252万1718票を獲得し、リーグ最多得票をキープしている。昨年、史上初の「50本塁打50盗塁」を達成した大谷は、今季も23本塁打でリーグトップタイ、OPS1.039でメジャー3位と圧倒的なパフォーマンスを見せている。大谷はこれまでファン投票で全体トップの経験がないが、ジャッジとの差は約17万票と射程圏内にある。5年連続5度目のオールスター選出を目指す大谷は、フェイズ1の最終結果で初の全体最多得票を狙う。指名打者部門2位のラファエル・デバース(110万3085票)とは140万票以上の大差があり、大谷の先発出場は確定的だ。

一方で、今回の投票で特に注目すべきは、ウラジミール・ゲレーロJr.の急上昇である。ブルージェイズの一塁手として119万2604票を獲得し、アメリカン・リーグの一塁手部門でトップに立ったゲレーロJr.は、ヤンキースのポール・ゴールドシュミット(111万8501票)を僅差で抑えている。今季、打率.310、18本塁打、WAR3.5と安定した活躍を見せるゲレーロJr.は、ファンからの支持も急増。2021年以来のオールスター先発出場を目指しており、その勢いはフェイズ1の最終集計まで続きそうだ。ゲレーロJr.の復活は、ブルージェイズの好調なチーム成績とともに、ファン投票に新たな興奮をもたらしている。

他のポジションでも激戦が繰り広げられている。アメリカン・リーグの捕手部門では、カル・ローリーがマリナーズ史上初の先発捕手を目指し、2位のアレハンドロ・カーク(75万7659票)に大差をつけている。ナショナル・リーグの外野手部門は、フレディ・フリーマンやピート・クロウ=アームストロングが200万票を突破するなど、スター選手がひしめき合う混戦模様だ。また、カブスの鈴木誠也も指名打者部門で64万1687票を獲得し、3位につけている。

ファン投票は現在もMLB.comや各球団の公式サイト、MLBアプリを通じて行われており、24時間ごとに最大5回まで投票が可能だ。フェイズ1の結果で各ポジションの上位選手がフェイズ2に進み、最終的な先発メンバーが決定される。ジャッジと大谷の最多得票争い、ゲレーロJr.の急上昇、そして各ポジションの熾烈な戦い――2025年のオールスター・ゲームは、ファン投票の段階からすでに熱気を帯びている。アトランタでの夢の祭典に向け、ファンの一票が歴史を刻む瞬間が近づいている。

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