青柳が日本から到着、フィールド内外でフィリーズに貢献したいと希望

フロリダ州クリアウォーター — 青柳幸洋投手の最後の48時間は波乱に富んだものだったと言っても控えめな表現だろう。31歳のサイドアーム投手は金曜日の朝に初めて米国に到着し、すぐにベイケア・ボールパークでフィリーズの新しいチームメイトたちと合流した。

青柳選手はクラブハウスで荷物を解き、フィリーズの数人やデーブ・ドンブロウスキー選手と握手した後、ロングトスをしに外に出た。

「初日だったので、どこに行けばいいのかよくわからなかったけど、すごく興奮したよ」と彼は言った。「ここには新しいものがたくさんあるんだ。」

フィリーズは1月中旬、春季トレーニングへの招待付きで青柳投手とマイナー契約を結んだ。この右投手は日本の日本プロ野球で9シーズン投手として防御率3.08を記録し、オールスターに3回選ばれ、2023年には優勝を果たしたが、過去2シーズンはいずれもマイナーリーグに降格している。

青柳は4年間、所属球団の阪神に米国で投手としてプレーしたいと伝えていた。しかし、過去2シーズンの成績不振のため、どのメジャーリーグチームも青柳と確実な契約を結ばなかった。

青柳は春季トレーニングでフィリーズのリリーフ陣の最後の一席を争うことになるが、チームに入らなければマイナーリーグに送られる可能性があり、本人もそうするつもりだ。

「日本での過去数年間、私は自分の能力を最大限に発揮することができなかったが、フィリーズは私にまだ何かを見出した」と青柳は語った。「だからこそ、私はこのチームでプレーしたいと心から思っている」

野茂英雄、田中将大、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希など、フィリーズはメジャーリーグへの移籍を希望するトップクラスの日本人選手獲得市場ではこれまで主要な存在ではなかった。フィリーズは昨シーズンオフに山本を狙っており、巨額のオファーを提示したとみられるが、山本はドジャースと12年3億2500万ドルの契約を結んだ。昨シーズンオフに国際フリーエージェントとして注目された佐々木もドジャースと契約した。フィリーズは佐々木をプレゼンテーションしたかったが、同投手の最終候補には入らなかった。

青柳がフィリーズでメジャーリーグに出場すれば、日本進出の足がかりになるかもしれない。彼がメジャーリーグ入りしたり昇格したりするのは、そのためだけではないが、チームが彼にチャンスを与えようと思ったのは、それが要因だった。

「我々は彼を気に入っていた。彼はメジャーリーグで活躍するチャンスを探していたが、それは叶わなかった。だから我々は彼を気に入って、チームに迎え入れてチャンスを与えたんだ」とドンブロウスキーは語った。「彼はトリプルAに行くことに前向きだ。彼は我々にチームに厚みをもたらすチャンスを与えてくれると感じている」

「極東での成長を目指す我々にとって、このような選手をキャンプに迎えることは素晴らしい機会でもあると思います。これまで、大勢の選手と契約しようとしたわけではありませんが、数人の（日本人選手の）契約を試みましたが、期待していたほどのチャンスはありませんでした。極東での活動を大幅に拡大し、スカウト活動も大幅に増やしました。我々の組織がいかに歓迎的であるかを示す素晴らしい機会だと考えています。願わくば、それも考慮に入れたいと思います。しかし、現実的には、シーズン中に彼が我々を助けてくれるチャンスがあると思わない限り、我々はそうしないでしょう。」